[かずひろかず]
TOP500において一位の座を勝ち取った日本の次世代スーパーコンピューター、京。
ITProにそのアーキテクチャーの図解が載っています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20111104/372504/?ST=system&P=1
スーパーコンピューター、響きを聞くとなんか恐れをなしちゃいますね。しかし、その演算を行うプロセッサユニットはSPARCの亜種の様なものです。なんら普通の演算器(コンピューター)と変わりません。
しかし、スーパーコンピューターの何が凄いのかというと、圧倒的なスケールにおけるその並列性です。
例えば「京」の構成は次のようになっています:
CPU: SPARC64 VIIIfx (4基)
メモリ: 16GB (4枚)
これだけでは並列処理向けに設計された優秀なRISC汎用プロセッサ(もちろんSIMDは積んでますよ)と64GBのメモリです。まだスーパー、しかも次世代とは呼びがたいものがあります。
そこでスーパーコンピューターは、並列性を高めるためにモジュールを増やすのです。
京はこのボードを24枚 × 約800ラック、 合計約19200枚をネットワークで繋いで一つの「スーパーコンピューター」としました。その結果、このスパコンが叩き出す性能は10PFLOPS、世界最高水準となっているのです。
この並列性は、現在スパコンだけでなく、私達一般向けのパソコンにも応用されています。最近は2コア、4コアなんて当たり前の時代になりました。それによって性能も伸び、コンピューティングも随分豊かなものになってきました。
しかし、アーキテクチャーはいまだ変わっていません。
64ビットになった今も、CISCの8086系列の影を引き継いでいます。
これ以上の性能向上を目指すためには、x86のしがらみを抜け新しいアーキテクチャーを創造するという、私達の一般向けパソコンにも大きなイノベーションが必要なのかもしれませんね。
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